時は1982年、1975年頃に始まったパンクというロッケンロール・ルネッサンスは、テクノ、エスノと合流して、ニューウェーブという円熟期にさしかかっていたが、すっかり時代遅れとなったプログレ勢はといえば、EL&Pは1978年(Love Beach)、Pink Floydは1979年(The Wall)、Yesは1980年(Drama)以降、アルバムが途絶え、そして3人になったGenesisはポップスバンドとして(Abacab:1981年)、King Crimsonはアメリカ人を加えてオルタナバンドとして(Discipline:1981年)、再出発を果たしていた。さて、そこで、出番がないYes のSteve Howe、Geoffrey DownesとEL&PのCarl Palmer、そしてKing Crimsonに戻れなかったJohn Wettonは一念発起して、Asiaと結成、30分間のプログレ魂を3分間の産業ロックに転嫁する大技を繰り出し、見事にメインストリームに復帰するという大逆転を果たしたのであった。 (approved)
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